境の風景を訪ねて(足をのばしてみよう)

エリア 神田・湯島・上野・蔵前 その他

展示会場  ストーリーテラー

中心的な都市である東京の、真髄はどこにあるのか。道路、線路、水路。この街の歴史は、あらゆるものに境界線を引き、区別と分断を繰り返し、得体の知れないものには名前を与え、記録として残らないものを忘れ去りながら発展を遂げてきた。パリに「東京広場」が造られたお礼として1999年に整備された「パリ広場」で、水の都・江戸の姿を目の当たりにする「アンビバレンス」。勝海舟が青年時代に修行したと伝えられる弘福寺の唐風建築が光を充てる東京の「影」。戦後の苦楽を共にした人々の絆が残る京島の「力強さ」。明確な中心が存在しない東京の境界線は、私たちひとりひとりの心が移り変わることによって定義されるのかもしれない。このルートは、東京にそれぞれの新しい輪郭線を描き、私だけの「中心」を浮彫にするのだ。

石川島公園パリ広場(東京都中央区佃2-1-5)

作品名/作家名

水都東京の軸線3

建築史・都市史のプロが語る、水の都としての江戸東京。 陣内秀信(建築史家)

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●ストーリーテラー2021/見なれぬ景色へ
「水都東京の軸線3- 石川島公園パリ広場」
陣内秀信(建築史家)

弘福寺(東京都台東区上野3-14-5)

作品名/作家名

江戸東京の疫病神1〈咳の爺婆尊〉

東京に潜む、疫病と震災と妖怪と祈りの物語。 畑中章宏(民俗学者)

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●ストーリーテラー2021/見なれぬ景色へ
「江戸東京の疫病神1〈咳の爺婆尊〉/弘福寺」
畑中章宏(民俗学者)

三軒長屋「旧邸」中庭(東京都墨田区八広2-45-9)

東京大屋台/野営

想像力のアジト

町工場が多く立ち並ぶ京島。「自分たちの街を変えるのは、自分たちの手で。」そんな、粋な思いを抱いている京島の人たちにとって、表現することは昔から暮らしの一部であった。三軒長屋旧邸が、クリエイションのアジトと息を吹き返したのも必然であったに違いない。

●アートプロジェクト
日程:7月10日(土)〜9月5日(日)
《東京大屋台 東京をきく──モノ・コト、そしてオトの再発見》
野営とおしゃれブラザーズ

CPK GALLERY(東京都台東区上野3-14-5)

作品名/作家名

「ロイダッツ チャリティショップ/CPK GALLERY」

山崎亮(コミュニティデザイナー)
日程:8月7日(土)〜22日(日)

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●ストーリーテラー2021/見なれぬ景色へ
「あなたのいらないものが誰かの力になる」
山崎亮(コミュニティデザイナー)

空蓮房(東京都台東区蔵前4-17-14 長応院内)

Praying for Tokyo 東京に祈る─「わたしは生きた」/内藤礼

宗教と芸術の間の聖域

長応院の境内に潜むアートギャラリー「空蓮房」。従来、宗教は美術性を持ち、また美術も宗教性を持つものであった。現代アートと宗教の間には、心地よい緊迫感が潜んでいる。時分と対峙する時間と空間の中で、たった一人でいることの尊さに目を向け、心の中に現れては消える感情を、ただひたすら観察しよう。

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●アートプロジェクト
日程:7月17日(土)〜9月5日(日)
《Praying for Tokyo 東京に祈る─「わたしは生きた」》
内藤礼

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