1970年に東京都美術館で開催された「第10回日本国際美術展」、通称「東京ビエンナーレ」、あるいは「人間と物質」展は、戦後日本美術史に欠かすことができない重要な展覧会として知られています。それは、リチャード・セラ、カール・アンドレ、ハンス・ハーケ、クリスト、ダニエル・ビュラン、高松次郎、成田克彦、小清水漸、田中信太郎、野村仁、松澤宥ら、後にミニマリズムやコンセプチュアル・アート、もの派といったカテゴリーで括られることになる、当時新進気鋭のアーティストたちが数多く参加していたからです。
この「人間と物質」展のコミッショナーは美術評論家の中原佑介でしたが、主催の毎日新聞社の事務局として中心的な働きをしたのが、現在美術評論家の峯村敏明です。伝説的な「人間と物質」展はどのように開催されたのか、当時の現場はどんな状況だったのか、そして批評はどのように機能していたのか––。
「人間と物質」展の知られざる一面について、また美術批評の現在と過去、そして未来について、峯村氏にお話を伺います。聞き手は、今年開催が予定されている「東京ビエンナーレ2020」の総合ディレクターでアーティストの中村政人と、「アートライティングスクール」のプロジェクト・ディレクターで美術評論家の福住廉が務めます。
(福住 廉)
本イベントは、東京ビエンナーレ2020の企画として2020年1月よりスタートした批評/編集/広報に通底する文字系の職人を育成するプロジェクト「アートライティングスクール」の一般公開授業として開催するものです。受講生以外でもご参加いただけます。皆様のお越しをお待ちしております。
開催概要
イベントタイトル | 「人間と物質」展の真実──峯村敏明×中村政人×福住廉 |
日時 | 2020年2月29日(土)15:00〜17:00 |
会場 | アーツ千代田 3331 地下一階 B111 |
定員 | 60名 |
応募方法 | Peatix よりお申し込みください |
参加費 | 1,000円 |
登壇者 | 峯村敏明(美術評論家) 中村政人(東京ビエンナーレ総合ディレクター、アーティスト) 福住 廉(アートライティングスクール プロジェクト・ディレクター、美術評論家) |