この夏、国際芸術祭「東京ビエンナーレ2020」を開催いたします。
新型コロナウイルスの感染拡⼤が終息を⾒せない中、2020年東京⼤会の延期という衝撃的なニュースが流れました。オリンピックなき東京、新型コロナウイルス感染症に直⾯する東京で、私たちにできることは何か。多くの⼈々が期待をしていた予定調和が崩れてしまった中、 アートだからこそ、この状況に向き合わなければなりません。「東京ビエンナーレ2020」は、この夏に向けて準備してきた構想に⽴ち、数多くの「⾒なれぬ景⾊」を提⽰し、皆さんに感じていただきたいと考えています。
開催場所となるのは、歴史的⽂化の⾊濃く残る都⼼の北東エリア。会場には、公共空間や学校施設、寺院会堂、歴史的建造物、公開空地などを利⽤します。作品は⽇常の中に現れ、まちの様々な場所に点在します。アート作品を鑑賞することでまちの歴史⽂化に触れたり、作品を体験することで⾝近にいる⾒知らぬ誰かの存在を想像することができたり、⾃分で何かやってみようという創造的な活動が⽣まれる。⼀つひとつは⼩さな動きかもしれません。でも、そうした様々なアクションの積み重ねが、新しい創造的な未来を作るのだと私たちは信じています。
参加する60組以上の作家やクリエイターたちは、現代アートや建築、ファッション、デザインなどというジャンルに縛られず、領域横断的に「東京」というまちやそこに住む⼈たちと深く関わり作品制作を⾏います。
本芸術祭の主体となるのは、私たち市⺠です。東京ビエンナーレは市⺠の皆さんとともに発⾜した市⺠委員会から始まりました。市⺠主導の完全ボトムアップ型の芸術祭として、芸術祭⾃体の新しいフレームや仕組みの実験の場となります。
まちの創造⼒が⽬を覚まし、数々の「⾒なれぬ景⾊」が広がっていく。
「東京ビエンナーレ2020」、始動します。
Press Release
2020.3.27 「東京ビエンナーレ2020」開催概要のお知らせ