エリアについて

東京都心北東エリアにあたる千代田区・中央区・文京区・台東区の4区にまたがるエリア中心を開催エリアに設定。歴史文化的にも特徴ある豊かな地域として、全国にもその名を知られるスポットが多く点在するエリアだが、今まで隣接していながらもエリア同士が協働で取り組む具体的な取り組みは無かった。
東京ビエンナーレでは、プログラムを通じて今までになかった人や活動の回遊性の向上と、エリアとしてのブランディングを図り、この先の都市の未来を描いていく。

エリア間の回遊性のポテンシャルを高めていく

歴史的建築物

江戸から東京へ移り変わる
歴史と共にある建築

湯島天満宮

湯島聖堂

神田明神

民間の空間

民間の営みがある
商業施設やホテル

松坂屋上野店

NOHGA HOTEL AKIHABARA TOKYO

海老原商店

公共の空間(公園・道路など)

人々が集い行き交う場所

神田川

公開空地

アーツ千代田 3331

既にコミュニティの中で揺るぎない存在感を示す建築物やパブリックな施設、空間をあえて活用することで、東京ビエンナーレの作品の開催時と開催後のあり方を問う。
水辺や遊休空間等、未開でありながらエリアに存在する場所の新たなポテンシャルも同時に見いだして活かしていく。

東京の基層文化

東京ビエンナーレの
舞台となる「東京」とは

明治維新で、江戸を受け継ぎ近代国家の首都となった東京は、西洋文明を貪欲に受け入れ、大きく変容したが、ユニークな都市の骨格、暮らしの場の社会構造や人間関係は、その遺伝子を独自の方法で継承した。世界に類例のない有機的な都市の構造が巨大都市東京の基層文化を形成している。
震災、戦災、再開発で幾度も建替えられ、景観は大きく変化。土地の区画、敷地割にはむしろ古い構造が長く温存された。商店街や町会の緊密な繋がり、祭りへのこだわりなど、地域の営みや集団の記憶が受け継がれてきた。
特に、「山の手」と「下町」の異なる原理を併せ持つところに江戸東京の極意があり、緑豊かな「田園都市」と水路の巡る「水の都市」が共存し、相互に支え合う。台地と低地の織りなす凸凹地形と豊かな水資源をもち、前面に海が広がるダイナミックな自然の条件を活かし、そこに人工的な改造を大胆に加え、江戸のユニークな都市空間が創り上げられた。

テキスト:陣内秀信 東京ビエンナーレ市民委員会理事
(法政大学特任教授 / 法政大学江戸東京研究センター 初代センター長)