H03アートプロジェクト
詰まる人々
林加奈子
- エリア
- 本郷・水道橋・神保町
- 日程
- 2021年7月10日(土)〜9月5日(日)
- 時間
- 終日公開 ※夜間(1:30~4:30)は立入不可
- 会場
- 東京ドームシティ Gallery AaMo と 都営三田線水道橋駅A3出口 をつなぐ通路
林加奈子は、建物の隙間や道路の凹凸、手すり、窓や扉といった街の中で私たちが普段目にする建物の一部分や枠組みを「都市のフレーム」に見立て、その枠組みの中での瞬間的なアクションを記録した写真作品のシリーズを展開してきました。 林は、建物の一部分や枠組みを本来の機能とは異なる使い方をし、普段見慣れた日常の中に新しい風景を描きます。フレームの内側に広がる空間に人間の身体と身の回りの物を詰め合わせ、そこに都市と身体の関係性を浮かび上がらせます。 フレームの中、被写体は与えられた空間に収まるようにポーズをとります。 林にとって、制限された不自由な空間と身体との対話によって生み出されるこれらのポーズは、不自由さに囲まれた中にある人間の自由さを体現したものなのです。 「都市のフレーム」は例えば、国のフレームといった、私たちの日常を取り巻く様々なフレームに置換えることが可能です。人は自由な在り方を望み、どのような時でも不自由の中から自分自身の自由を見出して生きてきました。同様に不自由な枠組みを認識することで、私たちはその枠の内外に囚われることなく、自由に位置することが出来るのではないでしょうか。
協賛・協力 株式会社東京ドーム
(2021年6月現在)
1: 《FITTER》2009年
2: 《FITTER》2020年
3: 《FITTER》2009年
作家について
林加奈子 (美術家)
1981 年、大阪府生まれ。ベルリン(ドイツ)在住。2013 年東京芸術大学大学院美術研究科修了。幼少時の競泳とシンクロナイズドスイミングで学んだ水中での経験をもとに、パフォーマンス、ビデオ、ドローイングや立体の作品制作を行なう。国内外の都市空間の中で、それぞれの場所の歴史や記憶を浮かび上がらせるような行為や仕掛けを展開。近年の活動に、個展「水交渉」 クンストラーハウス・ベタニエン、ベルリン、ドイツ(2017)、グループ展「50 Jahre Künsthalle Bielefeld」 クンストハレ・ビーレフェルド、ビーレフェルド、ドイツ (2018)、演劇「餐桌上的神話學」 監督 Baboo Liao、國家戲劇院實驗劇場、台北、台湾 (2019) https://kanakohayashi.studio/
会場
所在地
東京都文京区後楽1-3-61
アクセス
・JR「水道橋駅」東口
・都営地下鉄三田線「水道橋駅」A3出口
・東京メトロ丸ノ内線・南北線「後楽園駅」2番出口
・都営地下鉄大江戸線「春日駅」A1出口
その他
お問い合わせ
03-5800-9999
(東京ドームシティわくわくダイヤル)
www.tokyo-dome.co.jp