アートプロジェクト

千年前の絵馬の奉納

門馬美喜

<公募アートプロジェクト「ソーシャルダイブ」>

東京都内の複数の神社には、英雄・平将門が祀られています。貧しい民を救うために立ち上がり勇猛に戦った英雄として、平将門は現在もなお人気を集め、日本国内に千以上の伝説が語り継がれていますが、実際に祭りの形で馬を使った戦いが毎年行われ、馬を追う地域は平将門の経歴を継ぐ相馬中村藩主を総大将とする福島県沿岸部の相双地区のみ。

福島県相馬市に生まれ、アトリエを持ち、現代に生きる騎馬を取材し描き続ける門馬美喜は、伝統的な水墨画の技法を使用し、実物大に近い大きさの馬の群れが屋内外で駆け巡るインスタレーションを、東京都内の平将門ゆかりの地で展示します。

信念を貫き生き残るために英雄が行っていた馬を追う戦いの訓練、悠久の時を超え、鑑賞者はその光景を追体験することでしょう。

(2020年3月現在)

1: 平将門が戦で川に追い詰められた際、北斗七星と北極星の力で荒れる波を馬で渡り、勝利を収めた伝説を再現した作品。会場の近くを流れる利根川の下流を流れる川で戦われたと言われている。Photo by 小暮伸也
2: 《千年前の川を渡る馬》 2017、せんだいメディアテーク、Photo by 小岩勉
3: 《Route99ヵ月》 2019、アーツ前橋、協力:ターナー色彩株式会社

作家について

門馬美喜 (アーティスト)

1981年、福島県相馬市生まれ。2005年東京造形大学 絵画専攻領域卒業。2005年~2007年中国渡航 中国美術学院、中央美術大学に学び、中国大陸を縦断横断しながら制作を続け帰国。東日本大震災の影響で止めていた美術制作を2013年に再開。今年春まで原発迂回のため、鉄道不通の東京〜相馬間を毎月行き来し制作を続ける。主な展覧会に個展「Route」(ギャラリーなつか、2015年)、「第9回企画公募展」トーキョーワンダーサイト本郷「被災地からの発信 ふくしま3.11を描く」(福島県立美術館、2016年)、「歌舞伎町アートプロジェクト」(稲荷鬼王神社、2016年)「コンニチハ技術トシテノ美術」(せんだいメディアテーク、2017年)、「VOCA2018」(上野の森美術館、2018年)、「OpenStudio2018」(Art Factry城南島、2018年)、「AVAT×Turnaround 国際交流展」(FreeS Art Space、2019年)、「Art Meets06 門馬美喜|やんツー」(アーツ前橋、2019年)、「対話のあとさき」(横浜市民ギャラリー、2019年)、「OpenStudio2019」(Art Factry城南島、2019年)。2019年、アクリルガッシュビエンナーレ2018年大賞受賞。

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