アートプロジェクト

フリーシート

ペドロ・カルネイロ・シルヴァ+アーダラン・アラム

<Tokyo Biennale 2020 SOCIAL DIVE Artist-in-Residence Projects>

キーボードとヘッドホン付きの椅子が街中に置かれ、椅子に座った人それぞれに即興で音楽が奏でられます。このパフォーマンス作品は、街を歩く人に一瞬立ち止まってもらい、公共空間の中で別の領域に飛び込むように誘うものです。説明もルールもなんの思惑もなく、音楽を通じた出会いの瞬間がただあるだけです。

《フリーシート》は、ブラジルの音楽家ペドロ・カルネイロ・シルヴァと、イラン・ドイツのコンセプチュアル・アーティスト&映像作家アーダラン・アラムとのコラボレーション作品です。

このプロジェクトは偶然に人が出会うことによって、都市における日常生活の中で、アートを通して人間関係とは何かを問いかけることを目的としています。参加者は街中に突然置かれた椅子に対して抱く不信感を克服し、椅子に座ることで始まる音楽の創造に直接影響を与え、その瞬間に鑑賞者から作品の共同制作者へと立場が変わります。

(2020年3月現在)

1: 《Free Seat – Encounter》2018年、フランクフルト門 – ベルリン、 Photo by Ardalan Aram
(https://www.youtube.com/watch?v=uBTVAtlnXr0&t=)
2: 《Free Seat》2016年、ヘルマンプラッツ – ベルリン、Photo by Ardalan Aram
(https://www.youtube.com/watch?v=GkgVt3s3LeM)
3: 《Free Seat – Brasil》2019年、General Osório – リオデジャネイロ、Photo by Ardalan Aram
(https://www.youtube.com/watch?v=CbIFLv-wLtM&t)

作家について

ペドロ・カルネイロ・シルヴァ+アーダラン・アラム

ペドロ・カルネイロ・シルヴァ(ピアニスト、作曲家、パフォーマー)
リオデジャネイロ出身のピアニスト、作曲家、演奏家。彼の創造的な音楽プロセスは、経験、感情、音楽の相互作用を探求する革新的なアプローチに特徴づけられる。アーダラン・アラムとの共同プロジェクト 《フリーシート》で、シルヴァは街でのランダムな出会いの中で人々のために音楽を制作し、《O Trampolim de Oiticica》プロジェクトでは、社会的、個人的な問題を探求するパフォーマンスを通して音楽を制作する。また、世界中のアーティストとコラボレーションし、ヨーロッパ、アジア、ブラジルでコンサートやワークショップを行う。UNIRIOでブラジル音楽の学位(リオデジャネイロ)、Escola Superior de Musica(リスボン)でジャズピアノの修士号を取得。インドの主要な音楽学校であるGlobal Music Institute(デリー)とSAM(チェンナイ)でピアノと作曲の客員教授を務めた。

Photo by Bel Junqueira

アーダラン・アラム(コンセプチュアル・アーティスト、映像作家)
イラン・ドイツのコンセプチュアル・アーティスト、映像作家。彼が生み出す全てのものの中心に、ある言葉がある。それは「Feeling(フィーリング)」です。制作する映画、インスタレーション、パフォーマンス作品は、日常に対する新しい視点によって喚起されたものだが、すべての作品において彼は、私たちのリアルな経験を通じた真のつながりが可能であると信じている。作曲家でありピアニストでもあるペドロ・カルネイロ・シルヴァとのコラボレーションで「Free Seat Project」を立ち上げ、ベルリン、リスボン、リオデジャネイロ、サンパウロなどの都市でライブ・インスタレーションを行う。
「名もない都市は名もない人間を生み出し、あなたと私、彼らと私たちの間に分断をもたらします。他人に対して自分の弱さを見せたり、お互いの気持ちを共有することで繋がっていくような空間がもっと必要だと思っています。」(アラムより)

Photo by Rambod Rastegar

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