アートプロジェクト

すべておぼえる

佐藤史治+原口寛子

<公募アートプロジェクト「ソーシャルダイブ」>

アーティストデュオの佐藤史治+原口寛子は、千代田区にある日比谷公園の陳列場にて新作の映像インスタレーションを制作します。日比谷公園は、都民の憩いの場として知られていますが、日本の近代化の歩みと歴史を体感することのできる場所でもあります。1903年に日本初の西洋風公園として開園して以来、大正デモクラシー下での社会運動、末田ますによる児童指導、軍用地としての利用など、明治以降の日本の社会変動とともに歩んできました。本作品では、2人が日比谷公園の歴史をリサーチし、園内に数多く点在するオブジェや国際交流を記念したモニュメントなどの解説パネルに書かれた文章をもとにした映像を発表します。

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何かを知り、誰かへ伝えようとするとき、その内容はどれほど正確に伝わるのか。日比谷公園に散らばる言葉を集約し、この場所の歴史や記憶しておくことの曖昧さ、伝えることの難しさについて参加者とともに考えます。
(佐藤史治+原口寛子)

(2020年3月現在)

1: 《すべておぼえる》 日比谷公園にある看板、2019
2: 《talks》 個展会場風景、2019、ANEWAL Gallery 現代美術製作所、Photo by 松尾宇人
3: 《アイシャドー》 会場風景、2017、川口市立アートギャラリー・アトリア Photo by Moemi Abe

作家について

佐藤史治+原口寛子

2011年に結成した2人組のアーティスト・デュオ。コミュニケーションの齟齬をベースに、主に映像というメディアを用いてその解消、または顕在化させる作品を制作している。個々人の身体差や考え方の相違から生じる事柄について、「同じ空間にいる2人」という最小の構成単位をもとに、遊びながら試行/思考している。主な展覧会に、「talks」(現代美術製製作所、京都市、2019年)、「影⇄光」(川口市立アートギャラリー・アトリア、川口市、2017年)、「中房総国際芸術祭 いちはらアートミックス2017」(市原市、2017年)など。
Photo by 松尾宇人

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