アートプロジェクト

「わたしの歌」プロジェクト

高山明

エリア
その他
日程
9月5日〜
時間
-
その他

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※本プロジェクトは都合により内容を変更いたしました。(2021年8月現在)

「遠くのものを近くに、近くのものを遠くに」

 さまざまな理由で母国から避難せざるをえない人たちがいる。彼らが国を去るとき、なにを携えてくるのだろうか。

 母国のお祖父さんやお祖母さん、お父さんやお母さんから教わった歌。学校で習ったり、知らないうちに覚えたりして、自分の体ごと移動してきた歌。遠くからきた、見知らぬ誰かの歌が、東京の高校生に伝えられ、彼らによって歌われる。人は未知のものに出会うと往往にして排除したり、敬遠したりするものだが、分からないまま真似してみたらどうだろうか。そのことで、遠くからきた歌が身近に感じられたり、普段見慣れた景色が少し違って見えたりするのではないだろうか。

高山明

難民がガイドを務め東京を観光する「東京修学旅行プロジェクト」を各地で開催したり、インドシナ難民(ベトナム・ラオス・カンボジア)の方たち6名と、横浜・寿町の住人6名がマンツーマン形式の日本語学校を展開する「横浜コミューン」(2014、nitehi works、横浜トリエンナーレ)等の作品を展開する高山明/Port B。異なるのコミュニティの人びとが都市で出会うことから起きる出来事は、美術、観光、文学、都市論といったさまざまな分野が交錯し、私たちが抱えている身近な社会問題への気づきをもたらします。本作品でテーマとなるのは「歌」。移民や難民の存在を直接的にはほとんど知らずに生活している高校生が、東京に住む移民や難民の方から歌を教わり、その歌を「学び/真似び」ます。

(2021年8月現在)

1: 《「わたしの歌」プロジェクト》イメージ

作家について

高山明 (演出家、アーティスト)

1969年、さいたま市生まれ。演出家。演劇ユニットPortB(ポルト・ビー)主宰。既存の演劇の枠組を超え、都市を使ったインスタレーション、ツアー・パフォーマンス、社会実験プロジェクトなど、現実の都市や社会に介入する活動を世界各地で展開している。近年では、美術、文学、観光、建築、都市リサーチといった異分野とのコラボレーションに活動の領域を拡げ、演劇的発想・思考によって様々なジャンルでの可能性の開拓に取り組んでいる。