ソーシャルプロジェクト
学校活用プロジェクト
文化的活動を通して、地域に集う多様な価値観を認め合い、“私”という個から“私たちへ”という意識を開くことを目指す東京ビエンナーレでは、生きたパブリックな空間での社会的なアートの実践として、「学校」という公共空間を主会場として継続的に活用する「学校活用プロジェクト」を一つの柱として展開します。
何故、学校なのか?
東京ビエンナーレが学校を活用したプロジェクトを行うのには、二つの理由があります。
ひとつは、美術館やギャラリーという特別な空間で、特別な表現を見せるのではなく、学校という地域のみんなの場所でアートプロジェクトを行い、学校をみんなに開かれた表現が生まれる場所にすること。それは、社会とアートとの未来の関係を考える機会になると考えます。
ふたつめは、学校という閉じたコミュニティの空間を、地域や一般市民に開かれた文化施設として拡張させること。それは、パブリックな生きている施設の文化的利活用が促進される試みとなります。アーティストとの交流や作品体験、多様な価値観との出会い、地域の人々との交流は、子供たちへの教育効果は計り知れません。また、学校関係者にとってもアーティストや地域の人々と交流することは、大きな刺激をもたらすことになるでしょう。
(2020年3月現在)