アートプロジェクト

川はどうして わらっているの

マイケル・ホンブロウ

<Tokyo Biennale 2020 SOCIAL DIVE Artist-in-Residence Projects>

この作品では、川に飛びこむことで東京に「ソーシャルダイブ」を行います。

皇居のお堀を通って螺旋状に水路を張り巡らせている神田川・日本橋川・隅田川は、「浮き世」と呼ばれた江戸時代の河川の水系にまで遡る、都市計画の中心的な機能を担う重要な拠点です。このプロジェクトは、政治的、自然的な力の変化を反映した人工的な東京の河川の構造を描き出し、歴史に飛び込み、今日の社会と都市の構造にもアプローチしていきます。リサーチャーでもある作家が、東京の河川の水系を巡ることで、歴史と未来を想像するためのワークショップや市民参加型のクリエイティブな活動を行います。プロジェクトの参加者はチームとなり、古いタイヤを転がしながら川の水を運びます。これらは道路や高架道路によって歴史的・生態学的重要性を曖昧になってしまった、地域の支流の場所を明らかにするための概念的な装置として機能します。自然の力によって東京の河川は作られてきました。そして今、私たちは、私たちが自分自身を、そして他の存在に対し何をするのかという収束の時を迎えています。

(2020年3月現在)

1: 《O’megaVille》2014年、Glasshouse Gallery(ニューヨーク、アメリカ)、Photo by Michael Hornblow
2: 《5FootWay》2014年、Asialink performing arts residency(ジョクジャカルタ、インドネシア)、Video still by Michael Hornblow
3: 《Apalagi Archipelago》2014年、Arts Island Festival(バリ/ジャワ島、インドネシア)、Photo by Ashley McLellan

作家について

マイケル・ホンブロウ (アーティスト)

ニュージーランド出身、バンコク在住。学際的なアーティストで、現在はバンコク、ナン・ローンの旧市街で開催されるコミュニティベースのフェスティバル「Buffalo Field」の芸術監督を務める。これまでの活動は、建築、デザイン、映像、パブリックアート、ダンス、ライブアート、インスタレーションなど多岐に渡る。特に、具体的な、そしてエコロジカルな手法を用いた社会に深く関わる活動を通して、社会的実践がどのようにして異文化間のコラボレーションやコミュニティの発展に結びつくのかに興味を持つ。タスマニア大学の建築およびデザイン学科の非常勤専任講師を務め、その前はロイヤルメルボルン工科大学の研究所で建築の博士号を取得後、モントリオールのコンコルディア大学のポスト博士研究員として2年間を過ごした。これまでの作品発表には、「Melbourne Festival」、「電子芸術国際会議」(ISEA/シドニー、バンクーバー、香港)がある。アジアにおける創作活動期間は長く、「Melaka Festival」(マレーシア)、「Asialink」インドネシア、the Australia Indonesia Instituteとのレジデンス活動、日本での振付家(田中泯、大野和夫、室伏鴻)とのダンス・トレーニングなどの実績がある。

Photo by Kinga Mi

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