アートプロジェクト

「抱っこ紐に次男、ベビーカーに長男」では 無理ゲー なダンジョンの攻略方法

藤原佳恵

<公募アートプロジェクト「ソーシャルダイブ」>

作家の藤原佳恵は、東京のまちをRPGゲームのダンジョンに見立て、子連れでの外出をポジティブにする方法を提示します。

東京ビエンナーレ2020の開催を知り「行きたい」という気持ちと「しんどい」という気持ちが同時に浮かびました。なぜなら、私には2歳と0歳の息子がいるからです。

正直、子連れでの外出は大変です。ベビーカーで移動する際「エレベーターが無い」「通路が狭い」は当たり前。車道への傾き、電柱、とつぜん途切れる歩道。休憩するにもベンチもなく、見つけたカフェはお子様NG。たどり着いた目的地は階段の上 …なーんて、たとえ会場がバリアフリーでも、体力も気力も削られた状態で何も楽しめなかった …という経験ってありませんか? 外出先で失敗し「子供との外出は嫌だ」「お出かけしたくない」と思う人もいるでしょう。それでも我が子を連れて、街に飛び出す パパ・ママ は凄い。さながら、街という〈ダンジョン〉に飛び込む〈勇者〉です。区の境目、石段の先、歩道橋の向こう側…点在する「たどり着けない場所」を見つけることで、私は東京の街を攻略したいです。(藤原佳恵)

(2020年3月現在)

1: 《「抱っこ紐に次男、ベビーカーに長男」では無理ゲーなダンジョンの攻略方法》 計画のイメージ写真、2019
2: 《「抱っこ紐に次男、ベビーカーに長男」では無理ゲーなダンジョンの攻略方法》 映像コンテンツ一部、2020、Cinematography by 林伸裕
3: 《「抱っこ紐に次男、ベビーカーに長男」では無理ゲーなダンジョンの攻略方法》 計画のイメージ写真、2019

作家について

藤原佳恵 (作家)

1987年、秋田県大館市(旧北秋田郡)生まれ。2010 年に女子美術大学を卒業後、2012年に東京造形大学大学院を修了。2013 年に東京芸術大学壁画第一研究室の研究生を終了。
個展では「たとえばプランクトン」(東京、2012年)、「オーロラドロップス」(秋田、2014年)、「ultraviolet」(青森、2015年)、「比内町笹館」(秋田、2016年) にて作品展示。 他、二人展「安達裕美佳 藤原佳恵」(東京、2011年)、「TORANS ARTS TOKYO」 (東京、2012年)、大館・北秋田芸術祭 2014等での展示や、文化庁「平成 27 年度 文化芸術による子供の育成事業」等でワークショップを行う。 学生終了後は聴覚障害支援学校や中学・高校で美術教師として勤務。結婚と出産を経験し、現在は子育て中心の生活をしつつ、作品の制作や子供向けの美術ワークショップを行っている。

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