アートプロジェクト

優美堂再生プロジェクト ニクイホドヤサシイ

中村政人

戦後、神田の焼け野原に富士山の看板を掲げ、額縁屋を開業した「優美堂」。現在この地域は、 大波が押し寄せるように再開発が進んできているエリアである。個人商店は存続しえなく、法人の街・企業の経済成長のための街と化している。アーティストの中村政人は、閉店して廃墟化が進んでいた「優美堂」の建築改修、事業計画と運営、展覧会企画制作等を市民と共に創り出していく。東京ビエンナーレでは、「優美堂」自体を作品化し現在進行形で出展する。プロジェクト名である「ニクイホドヤサシイ」は優美堂の電話番号からきている。

助成:公益財団法人 窓研究所、千代田まちづくりサポート

(2021年4月現在)

1: 優美堂の大掃除に集まった30名以上のボランティア、2020
2: 優美堂から運び出した約3000点以上の額、2020
3: 戦後間もなくの優美堂 写真提供:三澤義人、2020

作家について

中村政人 (東京ビエンナーレ2020 総合ディレクター、アーティスト)

1963年秋田県大館市生まれ。アーティスト。東京藝術大学絵画科教授。「アート×コミュニティ×産業」の新たな繋がりを生み出すアートプロジェクトを進める社会派アーティスト。2001年第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ、日本館に出品。マクドナルド社のCIを使ったインスタレーション作品が世界的注目を集める。1993年「The Ginburart」(銀座)1994年の「新宿少年アート」(歌舞伎町)でのゲリラ型ストリートアート展。1997年からアーティストイニシアティブコマンドNを主宰。秋葉原電気街を舞台に行なわれた国際ビデオアート展「秋葉原TV」(1999~2000)「ヒミング」(富山県氷見市)、「ゼロダテ」(秋田県大館市)など、地域コミュニティの新しい場をつくり出すアートプロジェクトを多数展開。アーティストイニシアティブ コマンドN(1997~)とアーツ千代田3331(2010~)の活動において10カ所の拠点、740本のアートプロジェクト、3100本のイベントをつくり、2,000名のアーティストと協働、延べ180名のコアスタッフ、約1350名のスタッフ等と協働する。現在、その多くの表現活動から東京の文化芸術資源を開拓する「東京ビエンナーレ」を2020年夏から展開することに挑戦している。