アートプロジェクト

ギフトプロジェクト 東京 2021

ダフナ・タルモン

<Tokyo Biennale 2020 SOCIAL DIVE Artist-in-Residence Projects>

自由を求めて何年も家を持たずに放浪してきたタルモンは、自由になるための新しい仕組みを考えてきました。

その思いは、自分と自分の人生をかたちづくるモノが占める比重の重さについて考えることに繋がったと振り返ります。引越しをする時に、これらのモノは使われていなくても家から家へと移動していきます。このように何年も使わずに過ごしていると、もう必要ないということに気付き、それらを用いたインスタレーションへと変化しました。来場者にはそれぞれ自分へのプレゼントを持っていってもらうのです。不要品となってしまったモノですが、梱包をしてしまえばそのモノ本来のアイデンティティを失い、ギフトとなって誰かをわくわくさせるものになるのかもしれません。

東京ビエンナーレで本プロジェクトは、作家と一緒にモノ手放す過程を経験することができます。要らなくなったものを処分することを決意している人、自分一人ではなかなか手放すことができない人たちに会いに行きます。手放すことを決めたモノの一つひとつにはお別れの手紙や、プレゼントを受け取る人、つまり新しい持ち主への挨拶が書かれた手紙を添えます。贈ることによって成立する解放と循環の旅となるのです。モノの包装には、日本の伝統的な(あるいは現代的な)ラッピングを施します。

本プロジェクトの展示期間では、これらのギフトとなったモノを用いたインスタレーション・パフォーマンスが行われます。来場者の方々は会場で、誰かにとっての不要品が誰かのプレゼントとなるパフォーマンスの参加者となります。ぜひギフトを受け取りに来てください。

企画支援:カモ井加工紙株式会社

(2020年3月現在)

1: 《Saying goodbye to my things, the Gift Project》2018年、Hayarkon 19 Gallery(テルアビブ、イスラエル)、Photo by Dafna Talmon
2: 《The Gift Project Tokyo 2021》 イメージ写真、東京ビエンナーレ 2020/2021(東京)
3: 《The Gift Project》2019年、Haifa Museum(ハイファ、イスラエル)、Photo by Adi Ofer

作家について

ダフナ・タルモン (アーティスト、写真家、地理学者)

1972年、ベエルシェバ(イスラエル)生まれ。テルアビブ在住。写真、インスタレーション、ビデオ、テキスト、パフォーマンスを組み合わせた作品を制作。 関連と分断、日常と儀礼、逃避、自由、拘束、家などを考察しながら、空間を能動的に移動し、形やライフスタイルのあり方に疑問を投げかける。The Postgraduate Fine Art Program(ハミドラーシャ)の大学院で美術学士号を取得。Tel Aviv UniversityとThe Hebrew University of Jerusalemで都市計画を専門とする地理学の学士号と修士号を取得。

Photo by Adi Krauss

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