【終了】延期|東京影絵クラブ「ポリフォニック・シャドウ・シアター」

日程2021年3月14日(日) 延期
時間17:15〜19:00
会場3331 Arts Chiyoda 1Fコミュニティスペース
料金無料
お申し込み予約不要
運営一般社団法人東京ビエンナーレ+東京影絵クラブ
問い合わせ03-5816-3220(東京ビエンナーレ事務局)
info(at)tokyobiennale.jp

※緊急事態宣言の延長を受け、本イベントは見送りとなりました。

外国籍の人々の声を届ける影絵プロジェクト
「東京影絵」は国際芸術祭「東京ビエンナーレ2020/2021」参加作品で、インドネシアで影絵芝居ワヤン・クリットを習得した川村亘平斎とキュレーターの宮本武典が、コロナ禍の東京に生きる外国籍の人々のオーラルヒストリーを影絵化し、多文化共生につなげていくプロジェクトです。
本公演では、アートによる地域コミュニティ生成拠点「3331 Arts Chiyoda」にて、2019-2020年の活動成果をもとにした入場無料・客席なしの路上影絵を敢行。元中学校校舎に巨大な横断幕を吊り下げ、川村が率いるガムランバンド「滞空時間」とともに、多様な文化が混ざり合う影絵とガムランの即興パフォーマンスを東京の夜に放ちます。

それは東京未来を予兆する「あたらしい芸能」?
超少子高齢化社会に突入した日本社会は、サービス業、製造業、農業・漁業、福祉などの分野で、すでに外国籍の人々の労働力に依存しています。東京都内には中華街の横浜やコリアンタウンとして活況する大久保など古くからの外国人街だけでなく、インドネシア、タイ、ミャンマーなどのコミュニティが密集する街区や、ハラルフードの市場やモスクなど、アジア各地からやってくる人々の「拠り所」が増えています。
近未来の東京は、現在よりももっと多彩な文化が共存する都市になっているはずで、そうした環境のなかで、どんな東京独自のミックスカルチャーが生まれてくるでしょうか。「東京影絵クラブ」では、本公演を多文化共生を目指す東京における「あたらしい芸能」と位置づけ、異なる文化を持つ私たちが、人種も言語も宗教もこえて、身も心もオープンに「つながり、交わる」祝祭空間をつくりあげていきます。

コロナ退散と健やかな新春到来を祈る門付芸として
本公演はさらに、コロナ禍で苦境が続く都市生活の快復と、7月に開催する「東京ビエンナーレ2020/2021」の成功を願う、門付・予祝芸能としての演出も織り交ぜます。「門付(かどづけ)」とは、旅芸人などが家々の門前で芸を披露し、新春や豊作をことほぐ芸能です。ソーシャルディスタンスを確保しながら、冬の巣籠もりから抜け出て春の夜に集い、会場周辺の町内会の方々、芸術祭に関わる方々とともに、新年度の健やかなスタートを祈って、青銅打楽器ガムランの音色を響かせます。

出演

東京影絵クラブ 
インドネシアで影絵芝居ワヤン・クリットを習得した川村亘平斎と、キュレーターの宮本武典が、東京に暮らす19ヵ国/60名の、海外にルーツを持つ人々に聞き書きをおこない、彼らのオーラルヒストリーを、影絵作品『東京影絵/Tokyo shadow puppet theater』と同名書籍の出版を通してビジュアライズするプロジェクト。
この10年で多国籍化が急速に進んだ東京。〈東京影絵クラブ〉では、東京オリンピック・パラリンピック競技大会への邁進と挫折、その要因となったCOVID-19感染拡大により、歴史的転換点となった2020年の日本社会を、多様な視座からスクリーンに映し出しながら、母国語や根ざす文化が異なる私たちがともに生きる〈あたらしい東京〉への道筋を考えていきます。

協力:小暮哲也、heso、工藤大貴、岩崎祐、小池涼子、鈴木雄大、若尾一輝、デイブ・マクマーン、ローリン・ウッドフォード、ツァイ・キェイ
取材協力:ナン、トゥー、フオン、ミカ、ゴック、フィルム、ハー、JP、クオン、カ・ケツ、エン、コ・ソンギョン、ミョー、アウン、マルシラ、アイザ、ジェイ、アンドロ、ムハ、マンスール、M、クレムザ、エフレム、レトノ、リドワン、リアント、メリ、マルタ、プトゥ、トリアント、スギ、シディック、エディ、トゥン、リ・ロイ、ジャネット、カシュー、オースティン、レニ、クマィディ、ジェームズ、リー・ユエ、ソマ、ヤミン、ラオ・ウェイ、チョウ、シャネット、O、リ・タクヨウ、神谷、オウ・カシン、イン・コウ、インイン、ワン・シンイ、コウ・ウンユエ、チャン・クオック・クオン

Trailer
Art Project
Book
Interview

滞空時間 TAIKUH JIKANG
影絵師/音楽家・川村亘平斎の音楽ユニット。「架空の島の民謡」をコンセプトに、ガムランやスティールパンが響き合う唯一無二のパフォーマンスは、世界中から熱い支持を受けている。2009年にスタートし、現在までに3枚のCDとライブDVDを1枚制作。2012年インドネシア/マレーシア2カ国ツアーを成功させ、バリライブDVD【ONEGONG】を発表。2013年に2nd album【RAINICHI 来日】を発表。小山田圭吾(cornelius),木津茂理(民謡歌手)等豪華ゲストが参加、音楽シーンに強烈なインパクトを与える。その年の鎌倉宮薪能では細野晴臣氏と共演し、その後細野氏の主宰するイベントに出演する。2015年、ALMA music boxのコンピレーションアルバムに参加し、漫画【宇宙兄弟】とコラボレーションしたPVに楽曲提供。2016年、3rdALBUM【ウミトヨル】をリリース。常に変化し続ける彼等のお祭り騒ぎは、ますます目が離せない。

滞空時間 TAIKUH JIKANG are 濱元智行(GAMELAN,per)/GO ARAI(VIOLIN)/さとうじゅんこ(VOICE) AYA(BASS)/トンチ(STEELPAN)/鈴木雄大(trumpet) /川村亘平斎(GAMELAN,vo,per)
https://www.taikuhjikang.info/

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