水都東京の軸線を渡る
展示会場 ストーリーテラー
川の、線路の、人の流れとともに、東京の風景は移ろっていく。皇居と東京駅をつなぐ行幸通りを出発し、緑地化された公開空地や街路樹の木陰を、ストーリーテラーに誘われるまま歩いて行けば、この国の「道」のはじまり、日本橋のたもとに立っている。今は高速道路に蓋をされ、薄暗く見える橋も川面も、やがて空と陽光を取り戻していくはずだ。アート作品は少ないが、都市の高層化によって見えにくくなっている水都東京の素顔に出会うルートである。皇居の堀と森を眺め、いくつもの橋を渡り、渋沢栄一の銅像と挨拶を交わし、最後に銀座・京橋のベンチに座って行き交う人の流れを眺めれば、どんな都市の未来が思い描けるだろうか。
東京駅
東京駅から、芸術巡りのスタートです。
行幸通り(東京都千代田区丸の内1)
東京と、心の移り変わり。
東京は、極端に異なるスケールがコラージュされた街である。お隣さんの洗濯物の香りが漂うほど、小さな木造住宅が密集する谷中。計算しつくされたブロック割と高層ビルが、人間的な領域を逸脱しはじめる大手町。永遠に続く工場風景が人間の気配をぼやかす豊洲。東京を横断するということは、時間の流れ、そして、人と人との心理的距離が、無意識的に移り変わる、不思議な経験の連続なのだ。
●アートプロジェクト(AR作品)
日程:7月10日(土)〜9月5日(日)
《都市と経験のスケール》
AR三兄弟
大手町ファーストスクエア(東京都千代田区大手町1-1-1)
景観の「正しさ」を問う。
東京屈指の中心業務地区、大手町。完全な建物群が織りなすのは、まるで模範解答のような街並みだ。景観条例は、あらゆる「違和感」を、街が本来描くべき理想像にそぐわない「不正解」として排除する。「違和感」という極めて主観的な感覚への訴えは、果たして本当に「不正解」なのだろうか。街並みの「正しさ」に、絶対的な指標があって良いものなのだろうか。
●アートプロジェクト
日程:7月10日(土)〜9月5日(日)
《Landmark Art Girl》
Hogalee
大手町パークビルディング(東京都千代田区大手町1-1-1)
距離と残像の非相関性
それぞれの街区の特徴を浮かび上がらせる近景から中景。そして、皇居を中心にかまえた、大手町地区の鉢状のスカイラインを強調する遠景。大手町パークビルディングは、想定されるすべての視点に呼応するように計画された。遠くにあるから見過ごすわけでもなければ、近くにあるから必ず気づくわけでもない。異なる距離をもってものごとと向き合い、記憶に残る景色こそが、あなたにとって、真に価値のある一瞬なのかもしれない。
●アートプロジェクト
日程:7月10日(土)〜9月5日(日)
《都市と経験のスケールII》
AR三兄弟
●アートプロジェクト
日程:7月10日(土)〜9月5日(日)
《絵と目》
O JUN
ホトリア広場(東京都千代田区大手町1-1)
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↑音声・動画ガイド【ストーリーテラー2021/見なれぬ景色へ】↑
大丸有で逢いましょうⅣ – ホトリア広場
東三菱地所(株)による、大丸有エリアのアート×まちづくり×地場の記憶のお話たち。 見立坂大輔(三菱地所)
大手町仲通り(東京都千代田区大手町1-9)
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↑音声・動画ガイド【ストーリーテラー2021/見なれぬ景色へ】↑
大丸有で逢いましょうⅢ − 大手町仲通り
三菱地所(株)による、大丸有エリアのアート×まちづくり×地場の記憶のお話たち。 金城敦彦(三菱地所エリアマネージメント企画部)
風月堂ビル/B1-7号室(東京都千代田区神田紺屋町46)
正体不明確のものたちの生態系
東京は、雑居ビルで溢れている。法律上の定義が存在しない「雑居ビル」の中には、明確な業態をもたないテナントがパラサイトのごとく棲みつき、有機物のごとく、誰も予測できない姿へと変貌を遂げるのだ。一般論では説明不可能な事象が日常の一部となっている東京では、変化をつづけるワークインプログレスの状態こそが、常識なのかもしれない。
●アートプロジェクト
日程:7月10日(土)〜9月5日(日)
《キカンキ・キ》
大木裕之
十思スクエア(東京都中央区日本橋小伝馬町5−1 本館)
変化するものの真髄
1928年に建てられた中央区立十思小学校は、関東大震災の復興期を代表するアールデコ調の小学校建築である。1990年に廃校となったのち、日本橋特別出張所仮庁舎として一時期は利用され、2000年に福祉施設「十思スクエア」として改修され、今にいたる。決して平坦ではなかったであろう100年の間。時代と足並みをそろえ、地域と共にゆっくりとアイデンティティーを変えてきた、この場所の真髄は、どこにあるのだろうか。
●アートプロジェクト
日程:7月10日(土)〜8月7日(土)
《Marginal わたしたちの声が聞こえる》
髙畑早苗 & Creative Kids Club人形町
日本橋(東京都中央区1)
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↑音声・動画ガイド【ストーリーテラー2021/見なれぬ景色へ】↑
水都東京の軸線1- 日本橋
建築史・都市史のプロが語る、水の都としての江戸東京。
陣内秀信(建築史家)
GROWND Park(東京都中央区日本橋室町1-5-14)
スクラップ・アンド・ビルド・アンド・トレース
1東京型家(とうきょうかたや)/セカイ+一條真人、村上奈津子、アキナイガーデン つくっては壊し、またつくる。それを繰り返しながら、人々の思いが幾重にもコラージュされた街。何の脈略もないように見える風景も、そこに宿る記憶の輪郭を丁寧になぞれば、存在しているものと、消えてしまったもの、それらを区別する意味がなくなり、浮かび上がる物語が、ただただ愛おしく感じられるのではないか。
●アートプロジェクト
日程:7月10日(土)〜7月30日(金)
《東京型家(とうきょうかたや)》セカイ+一條真人、村上奈津子、アキナイガーデン
常磐橋(東京都千代田区大手町2-7-2)
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水都東京の軸線2- 常磐橋
建築史・都市史のプロが語る、水の都としての江戸東京。
陣内秀信(建築史家)
●ストーリーテラー2021/見なれぬ景色へ「水都東京の軸線2- 常磐橋」陣内秀信(建築史家)
常盤橋タワー(東京都千代田区大手町2丁目6−4)
プリミティブな風景を、守ってきたもの。
東京で高層ビルの林立が劇的に進んだ1970年代。建築基準法第59条の「総合設計制度」が制定され、マンションやビルの敷地の一部を「公開空地」として、一般の人に開放することが義務化された。ビルを高層化する代わりに差し出された空間である。ここでは、誰もが思い思いに広場を使いたおし、人工的な都市にいることを忘れられるひとときを楽しんでいる。建築基準法第59条は、この原始的ともいえる風景を守っているのかもしれない。
●ストーリーテラー2021/見なれぬ景色へ「小さな小屋で大きな社会を考える」中田理恵(建築屋)
●アートプロジェクト
日程:8月20日(金)〜9月5日(日)
《大きい人小さい人》栗原良彰
●アートプロジェクト
日程:9月3日(金)〜9月5日(日)[※開催延期隣りました]
《タイニーハウスプロジェクト》竹内昌義+中田理恵
東京スクエアガーデン(東京都千代田区神田駿河台4-5-1)
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↑音声・動画ガイド【ストーリーテラー2021/見なれぬ景色へ】↑
都市の停留所
銀座と日本橋の中間に位置する京橋。人の流れを促進するには、立ち止まれる場所をつくるのが、それ以上に重要だ。建築と緑が連続した、この都市の中の憩いの場で一息つき、次なる目的地へと歩き出そう。
●ストーリーテラー2021/見なれぬ景色へ
「田中元子のベンチラジオ」
グランドレベル
●アートプロジェクト
日程:7月10日(土)〜9月5日(日)
《TOKYO BENCH PROJECT 2019-2021》
グランドレベル